日経平均は56円高と反発し高値引け、切り返しプラス浮上―配当再投資期待が支え=27日後場

 27日後場の日経平均株価は前日比56円85銭高の3万2371円90銭と反発し、高値で引けた。朝方は、広範囲に売りが先行した。26日の米国株式市場では、長期金利の上昇継続などを背景に主要株価指数が大きく下落。この流れを受け、日経平均は前場の早い段階で3万1960円32銭(前日比354円73銭安)まで下押しした。ただ、一巡後は切り返しの動きを強め、プラス圏に浮上した。きょうは9月末配当の権利付き最終売買日に当たり、引けにかけて「配当再投資」の買いが期待され、支えとなった。

 日経平均プラス寄与度では、アドバンテスト<6857.T>の19円弱を筆頭に中外薬<4519.T>が18円弱、第一三共<4568.T>が14円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、医薬品、その他金融、不動産、石油石炭製品など20業種が値上がりし、海運、電気・ガス、鉄鋼など13業種が値下がりした。東証プライム銘柄の71.5%が上昇した。

 東証プライムの出来高は15億8606万株、売買代金は3兆9250億円。騰落銘柄数は値上がり1313銘柄、値下がり477銘柄、変わらず46銘柄。

 業種別では、エーザイ<4523.T>、住友ファーマ<4506.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株が上昇。JPX<8697.T>、クレセゾン<8253.T>、ジャックス<8584.T>などのその他金融株や、住友不<8830.T>、三菱地所<8802.T>、東建物<8804.T>などの不動産株も高い。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も引き締まった。ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>などの情報・通信株も買われ、帝人<3401.T>、東洋紡<3101.T>、ゴールドウイン<8111.T>などの繊維製品株も値を上げた。

 半面、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が軟調。東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>、中国電力<9504.T>などの電気・ガス株も安い。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、大和工<5444.T>などの鉄鋼株や、任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>、凸版<7911.T>などのその他製品株も値を下げた。ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も売られた。

 個別では、西華産<8061.T>、CYBOZU<4776.T>、トルク<8077.T>などの上げが目立った。半面、楽天銀行<5838.T>、コナカ<7494.T>、スギHD<7649.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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