<相場の読み筋>10月4日

2023/10/4 7:45

 3日の米国株式は、NYダウが前日比430.97ドル安の3万3002.38ドルと3日続落、ナスダック総合指数が同248.307ポイント安の1万3059.466ポイントと5日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億2769万株、ナスダック市場が46億938万株だった。米8月JOLTS(雇用動態調査)の求人件数が961万件となり、市場予想平均の880万8000件を上回った。労働需給のひっ迫から、金融引き締め策の長期化が意識され、米10年物国債の利回りが一時4.8%台に上昇(価格は下落)。相対的な割高感から、ハイテクを中心に幅広い銘柄が下落した。NYダウ採用銘柄では、ゴールドマン・サックスやアメリカン・エキスプレス、ホーム・デポなどが、値下がり率の上位に入っている。

 4日の東京株式は、続落後にもみ合いとなりそう。きのう3日の弱い動きが継続するとみられ、現地3日の欧米株式が下落したことも重なり、売り先行スタートとなろう。その後も手がかり材料難のなか、落ち着きどころを探る展開が見込まれる。米国議会の下院で、共和党のマッカーシー議長の解任動議が可決されたことから、新年度予算の成立に不透明感が高まるとみられ、米国株の動きをみたいとして、様子見姿勢が強まる場面も想定される。

 為替相場は、ドル・円が1ドル=149円のトビ台(3日は149円77-79銭)、ユーロ・円が1ユーロ=156円前後(同156円99銭-157円03銭)と円高に振れている。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、LINEヤフ<4689.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファーストリテ<9983.T>などが、3日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所清算値比450円安の3万750円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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