<相場の読み筋>10月5日

2023/10/5 7:45

 4日の米国株式は、NYダウが前日比127.17ドル高の3万3129.55ドルと4日ぶり反発、ナスダック総合指数が同176.544ポイント高の1万3236.010ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億2668万株、ナスダック市場が43億8712万株だった。9月ADP雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比8万9000人増となり、市場予想平均値の同15万人増を大きく下回った。労働需給のひっ迫感が後退。米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)したことから、ハイテク株などを中心に買い戻す動きがみられた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、アルファベット(グーグルの持ち株会社)などが上昇した。

 5日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価は直近の5日間で1845円の下落となった反動や、現地4日の米国株式が反発したことから、買い戻す動きが先行するとみられる。ただ、手がかり材料に乏しいことや、戻り待ちの売りが控えていることも見込まれ、買い一巡後は上値が重くなる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円前後(4日は148円84-85銭)、ユーロ・円が1ユーロ=156円台の半ば(同156円05-09銭)と円安に振れている。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテスト<6857.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などが、4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比310円高の3万710円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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