日経平均は76円安と反落、半導体関連が軟調―TOPIXは続伸=6日前場

 6日前場の日経平均株価は前日比76円56銭安の3万998円80銭と反落。朝方は、5日の米国株安を受け、売りが先行した。いったん上げに転じた後、再度軟化し、前場の早い段階で3万928円16銭(前日比147円20銭安)まで下落した。売り一巡後は先物買いを交えて持ち直し、3万1160円45銭(同85円09銭高)まで値を上げる場面もあった。ただ、買いは続かず、その後は弱基調となり、前引けにかけて3万1000円近辺で推移した。日本時間今晩に発表される米9月雇用統計を前に積極的な売買は手控えられた。なかで、半導体関連株中心に軟調となり、指数の重しとなった。

 日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035.T>の52円強を筆頭にアドバンテスト<6857.T>が30円弱、ファストリテ<9983.T>が26円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、証券商品先物、パルプ・紙、海運、電気・ガスなど25業種が値上がりし、鉱業、電機、機械など8業種が値下がりした。東証プライム銘柄の72.9%が上昇し、TOPIX(東証株価指数)の続伸(前日比4.47ポイント高の2268.23ポイント)につながった。

 東証プライムの出来高は7億7万株、売買代金は1兆5974億円。騰落銘柄数は値上がり1340銘柄、値下がり438銘柄、変わらず59銘柄。

 市場からは「米雇用統計待ちで一方的にポジションを傾けづらい。結果にもよるが、日米ともに株価調整が進んだだけにイベント通過で、来週は落ち着きを取り戻してくるとみている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。レーザーテク<6920.T>、スクリン<7735.T>、太陽誘電<6976.T>、村田製<6981.T>などの電機株や、ダイキン<6367.T>、日立建機<6305.T>、三井ES<7003.T>などの機械株も安い。ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株もさえず、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、楽天銀行<5838.T>などの銀行株も売られた。HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株も値を下げた。

 半面、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株が堅調。王子HD<3861.T>、三菱紙<3864.T>などのパルプ・紙株も高い。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株も引き締まり、関西電力<9503.T>、東北電力<9506.T>、九州電力<9508.T>などの電気・ガス株や、大成建設<1801.T>、鹿島<1812.T>、住友林<1911.T>などの建設株も値を上げた。

 個別では、オンワードH<8016.T>、MSOL<7033.T>、M&A総研<9552.T>などが値下がり率上位。半面、三陽商<8011.T>がストップ高となり、薬王堂HD<7679.T>、ジンズHD<3046.T>などの上げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社

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