<相場の読み筋>10月10日

2023/10/10 7:45

 9日の米国株式は、続伸した。NYダウが前週末比197.07ドル高の3万3604.65ドル、ナスダック総合指数が同52.898ポイント高の1万3484.239ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億4720万株、ナスダック市場が36億4276万株だった。中東で、パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエル軍との戦闘激化が警戒され、NYダウは一時150ドルを超える下げをみせる場面があった。売り一巡後は、中東の地政学リスクが意識されるなか、エネルギー株やディフェンシブ株などが買われ上昇に転じた。NYダウ採用銘柄では、シェブロンやウォルト・ディズニー、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどが、値上がり率の上位に入っている。

 10日の東京株式は反発後、もみ合いか。前週末6日に反落した反動や、現地9日の米国株式が続伸したことを支えに、買い先行スタートとなりそう。ただ、中東情勢の不透明感から、積極的に買い進む動きは限られるとみられ、様子見姿勢が強まりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の半ば(前週末6日は148円88-90銭)、ユーロ・円が1ユーロ=156円台の後半(同157円06-10銭)と、やや円高方向に振れている。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日本製鉄<5401.T>、ソニーG<6758.T>、京セラ<6971.T>などが、前週末6日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末6日の大阪取引所清算値比235円高の3万1255円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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