<相場の読み筋>10月11日

2023/10/11 7:45

 10日の米国株式は、3日続伸した。NYダウが前日比134.65ドル高の3万3739.30ドル、ナスダック総合指数が同78.605ポイント高の1万3562.844ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億4505万株、ナスダック市場が41億5578万株だった。FRB(米連邦準備制度理事会)の高官が9日、追加利上げに慎重な見方を示したことから、米10年物国債の利回りが一時4.61%まで低下(価格は上昇)。長期金利の上昇が一服し株式の相対的な割高感が後退、NYダウは一時300ドル近い上昇をみせる場面があった。ただ、中東情勢の緊迫化による地政学リスクが意識され、伸び悩む格好となった。NYダウ採用銘柄では、ボーイングやコカ・コーラ、スリーエム(3M)などが、値上がり率の上位に入っている。

 11日の東京株式は、堅調な展開か。日経平均株価はきのう10日に大幅反発した強い動きが継続し、現地10日の欧米株式が上昇したこともあり、買い先行スタートが見込まれる。ただ、戻りの速さに対する警戒感や心理的なフシ目の3万2000円への接近で、やれやれの売りに押される場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の半ば(10日は148円95-97銭)、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の半ば(同157円46-50銭)と小動き。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、TDK<6762.T>、キーエンス<6861.T>などが、10日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比90円高の3万1820円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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