<相場の読み筋>10月12日

2023/10/12 7:45

 11日の米国株式は、4日続伸した。NYダウが前日比65.57ドル高の3万3804.87ドル、ナスダック総合指数が同96.833ポイント高の1万3659.677ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億1016万株、ナスダック市場が43億2093万株だった。米9月PPI(生産者物価指数)は、全体指数が前年同月比2.2%上昇し、市場予想平均の同1.6%上昇を上回ったが、12日のCPI(消費者物価指数)の発表を控えることもあり、様子見姿勢が強まった。中東の地政学リスクが意識されるなか、相対的に安全資産とされる米国債が買われ、10年物の利回りが一時4.55%まで低下(価格は上昇)。割高感が後退した株式が物色された。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アムジェンやアドビ、エヌビディアなどが上昇した。

 12日の東京株式は、しっかりした展開か。きのう11日は日経平均株価が続伸し、一時心理的なフシ目の3万2000円を回復した。同水準は、9月下旬にもみ合いとなっていただけに、売り買いが交錯するとみられるが、終値ベースで3万2000円を超えることができるか否かがポイントになりそう。ただ、あす13日には10月限先物・オプションのSQ(特別清算指数)値の算出も控えることから、手控えムードが広がる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円トビ台(11日は148円76-78銭)、ユーロ・円が1ユーロ=158円台の前半(同157円68-72銭)と、やや円安方向に振れている。

 11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ローム<6963.T>、ホンダ<7267.T>、オリックス<8591.T>などが、11日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所清算値比90円高の3万1990円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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