<相場の読み筋>10月13日

2023/10/13 7:45

 12日の米国株式は、5日ぶりに反落した。NYダウが前日比173.73ドル安の3万3631.14ドル、ナスダック総合指数が同85.458ポイント安の1万3574.219ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2758万株、ナスダック市場が45億1275万株だった。米9月CPI(消費者物価指数)で、全体指数が前年比3.7%上昇し、市場予想平均の同3.6%上昇を上回った。足元でやや後退していたFRB(米連邦準備制度理事会)による追加利上げへの警戒感が台頭。米10年物国債の利回りが4.7%台に上昇(価格は下落)したことから、手じまい売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、ボーイングやマクドナルド、ハネウェルなどが値下がり率の上位に入っている。

 13日の東京株式は、軟調な展開か。日経平均株価は直近3日間で1500円近い上昇となっていた反動や、現地12日の米国株式が5日ぶりに反落したことから、短期的な利益を確定する売りが先行するとみられる。その後は、落ち着きどころを探る動きとなりそう。また、10月限先物・オプションのSQ(特別清算指数)値の算出で、市場推定値が意識される場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の後半(12日は149円17-19銭)とやや円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の半ば(同158円41-45銭)と円高に傾いている。12日のADR(米国預託証券)は円換算値で、LINEヤフ<4689.T>、楽天グループ<4755.T>、ニデック<6594.T>などが、12日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、12日の大阪取引所清算値比370円安の3万2270円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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