<相場の読み筋>10月16日

2023/10/16 7:45

 前週末13日の米国株式は、NYダウが前日比39.15ドル高の3万3670.29ドルと反発、ナスダック総合指数が同166.985ポイント安の1万3407.234ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億5545万株、ナスダック市場が39億7056万株だった。JPモルガンやシティ・グループが第3四半期(7-9月)の決算を発表。両行ともに市場予想を上回る決算で金融株を中心に物色され、NYダウは一時320ドルを超える場面もみられた。ただ、ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が63.0となり、市場予想の67.1を下回った。また、1年先のインフレ期待は3.8%と前月の3.2%から上昇し、インフレへの警戒感が高まり上げ幅を縮小した。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、エヌビディアなどが下落した。

 16日の東京株式は、続落後も軟調か。前週末13日の弱い動きや、イスラエルによるガザ地区への攻撃による中東情勢の不安定化が警戒され、リスク回避姿勢が強まりそうだ。消去法的に、好業績銘柄への個別株物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の半ば(前週末13日は149円64-67銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の前半(同157円90-94銭)と円高に振れている。前週末13日のADR(米国預託証券)は円換算値で、信越化<4063.T>、LINEヤフー<4689.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、同13日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同13日の大阪取引所清算値比365円安の3万1885円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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