<相場の読み筋>10月17日

2023/10/17 7:45

 16日の米国株式は、NYダウが前週末比314.25ドル高の3万3984.54ドルと続伸、ナスダック総合指数が同160.750ポイント高の1万3567.984ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億3497万株、ナスダック市場が40億1914万株だった。前週末13日に発表した決算が好調だった金融株が引き続き物色された。また、イスラエルとイスラム組織ハマスの対立で中東情勢が緊迫化するなか、前週末に急騰したNY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が反落したことも支えとなった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ペイパルやアマゾン・ドット・コム、メタ(旧フェイスブック)などが買われた。

 17日の東京株式は反発後、しっかりした展開か。日経平均株価はきのう16日、大幅に続落した反動や、現地16日の欧米株式が上昇したことも追い風に、買い先行スタートが見込まれる。米フィラデルフィア半導体指数(SOX)も反発したことから、きのうさえない動きとなった半導体関連株に見直しの動きがみられそうだ。心理的なフシ目の3万2000円の回復から、上値を試す場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の半ば(16日は149円56-58銭)、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の後半(同157円55-59銭)と小動き。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、ソニーG<6758.T>、TDK<6762.T>などが、16日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所清算値比280円高の3万1960円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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