香港大引:ハンセン0.8%高で3日ぶり反発、中国の銀行・証券株に買い

サーチナ

中国株

2023/10/17 18:02

 17日の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比132.98ポイント(0.75%)高の17773.34ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が42.73ポイント(0.71%)高の6092.55ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は635億3990万香港ドルと低迷が続いている(16日は737億9110万香港ドル)。

 米株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、決算期待の買いでNYダウが続伸している。次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利が据え置かれる――との見方が広がっていることもプラスだ。本土株市場の持ち直し期待も根強い。現地メディアが報じたところによれば、政府系投資会社による4大国有銀行A株の買い増しに続き、中央企業(中央政府直属の国有企業)やその傘下企業も株主の買い支えに動いている。(亜州リサーチ編集部)

 ハンセン指数の構成銘柄では、中国スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が4.0%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.6%高、パソコン世界最大手の聯想集団(992/HK)が3.2%高と上げが目立った。

 セクター別では、中国の銀行・証券が高い。中国工商銀行(1398/HK)が1.6%、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が1.5%、中国銀行(3988/HK)が1.4%、国聯証券(1456/HK)が3.5%、華泰証券(6886/HK)が1.7%、広発証券(1776/HK)が1.6%ずつ上昇した。

 家電やスポーツ用品、食品飲料、小売など消費セクターも物色される。TCL電子HD(1070/HK)が4.2%高、海信家電集団(921/HK)が2.6%高、特歩国際(1368/HK)が4.1%高、361度国際(1361/HK)が3.2%高、統一企業中国HD(220/HK)が2.5%高、康師傅HD(322/HK)が2.2%高、中国旅遊集団中免(1880/HK)が2.2%高、百盛商業集団(3368/HK)が1.4%高で取引を終えた。

 半面、中国不動産セクターの一角はさえない。融創中国HD(1918/HK)が3.1%、中国金茂HD(817/HK)が2.1%、旭輝(884/HK)と中国奥園集団(3883/HK)がそろって1.7%ずつ下落した。

 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.32%高の3083.50ポイントで取引を終了した。金融株が高い。通信・ネットワーク関連株、エネルギー株、公益株、ハイテク株、海運株、銀行株、半導体株なども買われた。半面、医薬株は安い。不動産株、消費関連株の一角も売られた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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