<相場の読み筋>10月20日

2023/10/20 7:45

 19日の米国株式は、NYダウが前日比250.91ドル安の3万3414.17ドルと続落、ナスダック総合指数が同128.127ポイント安の1万3186.175ポイントと3日続落して取引を終了した。出来高概算は、NY市場が9億7302万株、ナスダック市場が47億4639万株。週間の新規失業保険申請件数が、季節調整済みで19万8000件となり市場予想平均の21万件よりも良好だった。また、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が講演で「インフレ率は依然として高く、持続的な2%成長までに時間が必要」と指摘した。米10年物国債の利回りが一時4.99%まで上昇(価格は下落)し、心理的なフシ目の5%に迫るなど、株式の相対的な割高感が意識された。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやアプライド・マテリアルズ、ペイパルなどが下落した。

 20日の東京株式は、軟調な展開か。きのう19日の日経平均株価は、3日ぶりに大幅反落。弱い動きの継続や、現地19日の欧米株式が下落していることから、売り先行スタートとなりそう。手がかり材料に欠けるなか、週末要因も重なり、模様眺めムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の後半(19日は149円80-81銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=158円台の半ば(同157円85-89銭)と、やや円安に振れている。19日のADR(米国預託証券)は円換算値で、LINEヤフー<4689.T>、村田製<6981.T>、ホンダ<7267.T>などが、19日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比85円安の3万1315円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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