<相場の読み筋>11月2日

2023/11/2 7:45

 1日の米国株式は、NYダウが前日比221.71ドル高の3万3274.58ドルと3日続伸、ナスダック総合指数が同210.231ポイント高の1万3061.469ポイントと4日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億3149万株、ナスダック市場が44億4361万株だった。FOMC(米連邦公開市場委員会)は同日、政策金利を5.25-5.50%に据え置くことを決定、利上げの見送りは2会合連続となる。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長はFOMC後の記者会見で、「今後発表される経済データを総合的にみて政策を進める」とし、従来からの考えを維持した。金融引き締めに対する過度な警戒感が後退し、株式の買いにつながった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやエヌビディア、メタ(旧フェイスブック)などが買われた。

 2日の東京株式は続伸後、もみ合いとなりそう。1日の日経平均株価は大幅に続伸し、今年2番目の上げ幅を記録した。強い地合いのなか、現地1日の米国株式がFOMCを無事に通過して上昇したこともあり、買い先行スタートとなろう。ただ、買い一巡後は、3連休となることから、模様眺めムードが広がる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=150円台の後半(1日は151円37-39銭)、ユーロ・円が1ユーロ=159円台の半ば(同159円91-95銭)と、円高方向にある。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、日本製鉄<5401.T>、TDK<6762.T>、トヨタ<7203.T>などが、1日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比255円高の3万1855円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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