日経平均が105円安と続落、朝高後に下げ転換し落ち着きどころを探る展開=8日後場

 8日後場の日経平均株価は、前日比105円34銭安の3万2166円48銭と続落して取引を終えた。朝方は、きのう下落した反動や、現地7日の米国株式が上昇したことを支えに買いが先行した。ただ、3万2500円近辺は、10月12-13日に押し戻されていた水準だけに、上値を抑えられる格好だった。後場に入り、株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに下げ転換。午後零時55分には、同222円48銭安の3万2049円34銭と、きょうの安値を付けた。その後は、下げ渋る動きをみせるなど、落ち着きどころを探る展開となった。東証プライムの出来高は22億1730万株、売買代金は4兆8165億円。騰落銘柄数は値上がりが404銘柄、値下がりが1227銘柄、変わらず28銘柄だった。

 市場では「きょうの日中値幅は460円強となり値動きの荒い展開が続いたが、急変動に備えポジションには余裕を持っておきたい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち25業種が下落、8業種が上昇した。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も安い。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も軟調。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も弱かった。一方、タカラトミー<7867.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株が上昇した。

 個別では、パイロット<7846.T>、ライオン<4912.T>、東海カーボン<5301.T>、東和銀行<8558.T>、オエノンHD<2533.T>などが下落。半面、シミックHD<2309.T>(監理)、ティラド<7236.T>、横河電機<6841.T>、中越パルプ<3877.T>、マツダ<7261.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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