日経平均は262円程度安、売り先行後はやや下げ渋る動きに=10日前場

 10日午前10時3分すぎの日経平均株価は、前日比262円程度安い3万2384円前後で推移する。現地9日の米国市場では、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長のIMF(国際通貨基金)でのあいさつ文の草稿から、金融引き締め策の継続が意識され、NYダウが続落しナスダック総合指数は10日ぶりに反落。米国株の下落を受け、朝方から売りが先行。きのう大幅に反発した反動も出たもようで、午前9時48分には、同398円22銭安の3万2248円24銭を付けている。その後は、やや下げ渋る動きにあるようだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比85円安の3万2515円だった。日経平均先物・オプション11月限SQ(特別清算指数)の市場推定値は3万2454円88銭。

 業種別では、33業種のうち19業種が下落、14業種が上昇している。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も安い。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も軟調。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も弱い。一方、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が上昇している。

 個別では、ユニプレス<5949.T>、日揮HD<1963.T>、板硝子<5202.T>、ニコン<7731.T>、デジハHD<3676.T>などが下落。半面、Ubicom<3937.T>、トレンド<4704.T>、富士製薬<4554.T>、酒井重<6358.T>、PS三菱<1871.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時3分時点で、1ドル=151円台の前半(9日は150円90-92銭)、1ユーロ=161円台の半ば(同161円53-57銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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