日経平均が196円安と反落、売り先行後は下げ渋る動きに=10日前場

 10日前場の日経平均株価は、前日比196円43銭安の3万2450円03銭と反落して取引を終えた。米国株安を受け、朝方から売りが先行。午前9時48分には、同398円22銭安の3万2248円24銭を付ける場面もみられた。10日の取引を開始した韓国や中国、台湾などの市場も軟調な展開となり、重しとして意識されたもよう。売り一巡後は、株価指数先物にややまとまった買いが入ったことをきっかけに、下げ渋った。きのうの安値(3万2193円)を割り込まなかったことから、買い戻す動きもあったようだ。東証プライム出来高は8億5666万株、売買代金は2兆2412億円。騰落銘柄数は値上がりが636銘柄、値下がりが981銘柄、変わらず42銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち17業種が下落、16業種が上昇した。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も安い。三井松島HD<1518.T>、INPEX<1605.T>などの鉱業株や、SUMCO<3436.T>、ノーリツ<5943.T>などの金属製品株も軟調。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も弱い。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇している。

 個別では、ユニプレス<5949.T>、日揮HD<1963.T>、板硝子<5202.T>、長野計器<7715.T>、河合楽<7952.T>などが下落。半面、Ubicom<3937.T>、トレンド<4704.T>、富士製薬<4554.T>、酒井重<6358.T>、PS三菱<1871.T>などが上昇している。

提供:ウエルスアドバイザー社

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