テックPが1年ぶり高値―7-9月の収益好転、通期予想を増額

株式

2023/11/10 15:16

 テックポイント・インク(テックP)<6697.T>が急伸し、昨年8月以来の高値を付けた。9日に発表した23年12月期第3四半期(7-9月)決算で業況の好転が確認され、好感買いを集めた。

 同社は半導体のファブレス(工場を持たない)メーカーで、自動車や監視カメラ向けに独自の技術を搭載した製品を開発している。7-9月は連結営業利益が531万ドル(前年同期比16%増)となり、第3四半期としては売上高とともに過去最高を更新した。

 これまで販売先の在庫調整の影響を受けていたが、7-9月は車載向けの新規案件が量産に移行し、営業利益が前四半期比で28%増加した。売上高は1751万ドル(前年同期比13%増、前四半期比14%増)となり、第4四半期(10-12月)も最高値を更新する見通しだ。

 通期の営業利益の予想は、従来の1601万ドルから1765万ドル(前期比9%減)に増額した。サンプル出荷中の新製品(CMOSイメージセンサー、ドアフォン向け半導体)の貢献は織り込んでいない。

 この日の株価は一時、前日比13.4%高の1228円まで値上がりした。

提供:ウエルスアドバイザー社

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