日経平均は651円程度高、投資家心理が好転もようで堅調推移=15日前場

 15日午前10時3分すぎの日経平均株価は、前日比651円程度高い3万3347円前後で推移する。現地14日の米10月CPI(消費者物価指数)が、前年比3.2%上昇し市場予想平均の同3.3%上昇を下回った。米国株式市場では、インフレの鈍化期待からNYダウが3日続伸、ナスダック総合指数も反発。その動きを受け、朝方から買いが先行した。午前9時51分には、同671円67銭高の3万3367円60銭を付けるなど、心理的なフシ目の3万3000円を上抜いたことで投資家心理が好転したもようで、高値圏での動きが続いている。現地14日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所清算値比500円高の3万3210円だった。

 業種別では、33業種のうち28業種が上昇、5業種が下落している。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が上昇。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も高い。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も堅調。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株もしっかり。一方、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が下落している。

 個別では、コプロHD<7059.T>、GLM<3486.T>、フォスタ<6794.T>、オロ<3983.T>、ギフティ<4449.T>などが上昇。半面、アウトソシン<2427.T>、エレコム<6750.T>、K&Oエナジ<1663.T>、ソースネクス<4344.T>、クロスマーケ<3675.T>などが下落している。

 東京外国為替市場は午前10時3分時点で、1ドル=150円台の半ば(14日は151円63-65銭)、1ユーロ=163円台の半ば(同162円34-38銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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