<一撃!裏銘柄>トレカ市場拡大で存在感、業績は過去最高水準―テイツー

株式

2023/11/16 11:42

 古本市場を運営し、リユースに強みを持つテイツー<7610.T>は急成長が見込まれる。

 今2月期上期の連結業績は、売上高が169億円(前年同期比25%増)に伸長し、営業利益は9.4億円(同9%増)と過去最高を更新した。リユース市場は2022年に約2兆9000億円となり、09年以降13年連続で成長した。ポテンシャルはなお大きく、25年には3兆5000億円、30年には4兆円規模にまで拡大するとの予測もある。不要品としての隠れ資産は44兆円と推定され、物価上昇を受けた換金需要の高まりも、リユース業界にとって追い風だ。

 同社に関しては、主力商材のトレーディングカード(トレカ)市場が活況を呈している。日本玩具協会によると、22年度のトレカとカードゲームの国内市場は2349億円で、3年前の2倍以上に膨らんだ。今や玩具市場の25%を占めるほどに存在感を高めている。

 同社は長年の取引継続により、新品商材の安定的な仕入れができるほか、トレカ取扱店舗数は130店超と業界トップクラスを維持。また、AI(人工知能)機能を搭載した自社開発のトレカ読み取り査定機「TAYS(テイズ)」は、今年8月末時点で累計契約件数が150件を突破、現在も拡販が続いている。

 22年2月期に復配を実現してから株主還元を強化し、現在の配当利回りは約3%となっている。発行済み株式数の6.04%相当の自社株買いを発表したほか、業績に応じて継続的に配当を行う方針を示しているため、さらなる還元拡充も意識される。PERは約8倍と、割安感も備えている点も魅力だ。

提供:ウエルスアドバイザー社

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