(再送)日経平均は107円程度安、戻り待ちの売りや円高などで軟調推移=21日前場

 21日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前日比107円程度安い3万3280円前後で推移する。朝方は、きのう20日に反落した反動や、押し目を拾う動きから、買いが先行した。ただ買い一巡後は、戻り待ちの売りに加え、外国為替市場で円高に振れていることから輸出関連銘柄が軟調で、下げ転換。午前10時1分には、同108円18銭安の3万3279円85銭を付けている。その後は、動意薄のなか、弱含みの展開となっている。現地20日の米国市場では、米新興オープンAIの元CEO(最高経営責任者)サム・アルトマン氏を迎えると発表したマイクロソフトのほか、決算発表を控えたエヌビディアが上場来高値を更新するなど、ハイテク株が堅調で、NYダウが続伸、ナスダック総合指数は5日続伸した。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所清算値比60円高の3万3380円だった。

 業種別では、33業種のうち25業種が下落、8業種が上昇している。三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株が下落。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も安い。アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も軟調。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も弱い。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株は上昇している。

 個別では、GSユアサ<6674.T>、AZC丸和<9090.T>、アイル<3854.T>、マツダ<7261.T>、戸田建設<1860.T>などが下落。半面、大崎電気<6644.T>、Vテク<7717.T>、バリューHR<6078.T>、KOKUSA<6525.T>、シャープ<6753.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時2分時点で、1ドル=148円前後(20日は148円91-92銭)、1ユーロ=162円前後(同162円56-60銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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