日経平均は49円安、円高を警戒し軟調推移=21日前場

 21日前場の日経平均株価は、前日比49円74銭安の3万3338円29銭と続落して取引を終えた。朝方は、きのう20日に反落した反動や、押し目を拾う動きから、買いが先行した。ただ、買い一巡後は、戻り待ちの売りに加え、外国為替市場で円高に振れていることから輸出関連銘柄が軟調で、下げ転換した。午前10時21分には、同133円30銭安の3万3254円73銭を付けている。その後、下げ渋る動きもみられたが、1ドル=147円台の後半(20日は148円91-92銭)で推移するドル・円の動きを警戒する展開が続いた。東証プライム市場の出来高は6億7074万株、売買代金は1兆7638億円。騰落銘柄数は値上がりが902銘柄、値下がりが692銘柄、変わらず65銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち19業種が下落、14業種が上昇している。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株が下落。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も安い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株も軟調。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も弱い。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株は上昇した。

 個別では、GSユアサ<6674.T>、AZC丸和<9090.T>、ヤマエGHD<7130.T>、パソナ<2168.T>、マツダ<7261.T>などが下落。半面、大崎電気<6644.T>、シャープ<6753.T>、サンケン<6707.T>、KOKUSAI<6525.T>、JVCKW<6632.T>などが上昇している。

提供:ウエルスアドバイザー社

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