米10月中古住宅販売件数、前月比4.1%減の年率379万件―市場予想下回る
2023/11/22 9:04
<チェックポイント>
●住宅価格は4カ月連続で低下
●依然深刻な在庫不足が販売を抑制
●NAR、「来春にかけて在庫が増加、住宅販売も上向く」と予想
NAR(全米不動産業協会)が21日に発表した10月の中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比4.1%減の年率換算379万件と5カ月連続で減少し、市場予想の平均値である390万件を大幅に下回った。
住宅供給の過不足感を示す10月時点の未販売住宅(在庫)は前月比1.8%増の115万件と2カ月連続で増加したが、05年の住宅ブーム時の200万件を大きく下回る状況が続いている。
住宅の販売ペースは、販売物件が10月中に市場に残っていた期間が23日間と、前月や1年前の21日間を上回った。10月の販売ペースで換算した在庫水準は3.6カ月分と、前月3.4カ月や1年前の3.3カ月分を上回ったが、引き続き適正水準とされる5-6カ月分を大きく下回っている。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「住宅在庫(供給)不足や過去最高の住宅ローン金利を背景に苦境が続いている」とし、在庫不足と住宅購入者のアフォーダビリティ(住宅取得能力)の低さが住宅販売を妨げているとした。
住宅価格(中央値)は前月比0.25%低下の39万1800ドルと4カ月連続で低下した。22年6月(41万3800ドル)のピーク時を下回ったが、前年比は3.4%上昇となっている。主力の一戸建ても前月比0.3%低下の39万6100ドルと4カ月連続で低下したが、年始の水準(1月は36万5400ドル)を上回っており、住宅価格が下がりにくくなっている。
市場では住宅ローン金利が高水準のため、低金利時に中古住宅を購入した所有者が持ち家の売却に慎重となり、供給不足を引き起こしていることが中古住宅販売の低調の最大要因と見ている。また、23年の販売件数は30年ぶりの低水準になると予想している。ただ、ヤン氏は、「住宅ローン金利は3週連続で低下しており、購入意欲が高まっている」とした上で「今冬から来春に向けて住宅在庫が増加すると予想され、在庫が増えれば住宅販売も増える」と見ている。
提供:ウエルスアドバイザー社
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