日経平均は205円高と3日ぶり大幅反発、値上がり銘柄は1200近い=22日前場

 22日前場の日経平均株価は、前日比205円87銭高の3万3560円01銭と3日ぶりに大幅反発して取引を終えた。朝方は、きのう21日に続落したことや、現地21日の米国株式が下落したこと、注目された米半導体大手エヌビディアが決算発表後の時間外取引で下落したことなどから、売りが先行した。ただ、押し目を拾う動きや、株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに上げ転換。その後も上げ幅を拡大し、午前10時28分には、同239円36銭高の3万3593円50銭を付けている。その後は堅調な値動きとなった。外国為替市場では1ドル=148円台の前半(21日は147円50-53銭)で、朝方の水準から小動き。東証プライム市場の出来高は6億716万株、売買代金は1兆6256億円。騰落銘柄数は値上がりが1196銘柄、値下がりが406銘柄、変わらず57銘柄だった。

 市場では「エヌビディアが決算を受け時間外取引で下げたが、内容は市場予想平均を上回って着地するなど良好で、現地22日の取引では見直しの動きがありそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち31業種が上昇、空運と石油製品の2業種が下落した。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が上昇。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も高い。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も堅調。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株もしっかり。一方、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株は下落している。

 個別では、アイスタイル<3660.T>、フタバ<7241.T>、IPEX<6640.T>、オーケストラ<6533.T>、ライドリC<2585.T>などが上昇。半面、エアトリ<6191.T>、メルカリ<4385.T>、パソナ<2168.T>、MSOL<7033.T>、アトラエ<6194.T>などが下落した。

提供:ウエルスアドバイザー社

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