日経平均は145円安と3日ぶり反落、株価指数先物に断続的な売り=27日前場

 27日前場の日経平均株価は、前週末比145円82銭安の3万3479円71銭と3日ぶりに反落して取引を終えた。朝方は、前週末の強い動きが継続し買いが先行した。ただ、株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに下げ転換。利益確定売りに押され午前11時27分には、同155円58銭安の3万3469円95銭を付けている。また、外国為替市場で1ドル=149円20銭台(前週末24日は149円42-44銭)と、朝方の水準からは円高方向に振れていることも重しとなったようだ。東証プライム市場の出来高は6億2730万株、売買代金は1兆6260億円。騰落銘柄数は値上がりが589銘柄、値下がりが1001銘柄、変わらず69銘柄だった。

 市場では「日経平均株価は年末高への期待を支えに高値圏で推移するが、戻り待ちの売りを吸収し上抜けるには、売買代金の膨らみがポイントになる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち22業種が下落、11業種が上昇した。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株が下落。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も安い。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も軟調。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株やも弱い。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株は上昇している。

 個別では、Ubicom<3937.T>、クロスキャット<2307.T>、JDI<6740.T>、TSIHD<3608.T>、三菱重工<7011.T>などが下落。半面、ネットプロテ<7383.T>、システナ<2317.T>、キャリアデ<2410.T>、ミツバ<7280.T>、KOKUSAI<6525.T>などが上昇した。MBO(経営陣による自社株買収)の大正薬HD<4581.T>はストップ高カイ気配。

提供:ウエルスアドバイザー社

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