<相場の読み筋>11月28日

2023/11/28 7:45

 27日の米国株式は、NYダウが前週末比56.68ドル安の3万5333.47ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同9.832ポイント安の1万4241.023ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億4826万株、ナスダック市場が39億1161万株だった。NYダウは、前週末にかけて続伸していた反動から利益確定売りが優勢となった。また、今週は28日に米11月CB(コンファレンス・ボード)消費者信頼感指数が、30日に米10月個人所得・個人支出が発表される予定で、様子見姿勢も強まったようだ。NYダウ採用銘柄では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやダウ(旧ダウ・デュポン)、ウォルト・ディズニーなどが値下がり率の上位に入っている。一方、サイバーマンデーによる売上拡大への期待から、アマゾン・ドット・コムが堅調だった。

 28日の東京株式は、上値の重い展開か。日経平均株価は、きのう27日に3日ぶりに下落した反動から、買いが先行するとみられる。ただ、直近では戻り待ちの売りに押される動きが多くみられ、買い手がかり材料にも乏しいことから、停滞商状となりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の半ば(27日は149円02-03銭)、ユーロ・円が1ユーロ=162円台の後半(同163円14-18銭)と、円高方向に振れていることから、輸出関連銘柄には重しとなる場面も想定される。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、27日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比85円高の3万3525円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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