<相場の読み筋>11月30日

2023/11/30 7:45

 29日の米国株式は、NYダウが前日比13.44ドル高の3万5430.42ドルと続伸、ナスダック総合指数は同23.266ポイント安の1万4258.490ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億8734万株、ナスダック市場が46億5827万株だった。米7-9月の実質GDP(国内総生産)の改定値は年率換算で前期比5.2%増となり、市場予想平均の同5.0%増を上回った。堅調な米国景気を好感し買いが先行した。ただ、取引時間の後半で公表されたベージュブック(地区連銀経済報告)では、前回報告以来、多くの地区で経済活動は横ばいから小幅に鈍化したことが判明、相場の重しとなった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、メタ(旧フェイスブック)やアルファベット(グーグルの持ち株会社)、テスラなどが軟調だった。

 30日の東京株式は、もみ合いとなりそう。日経平均株価はきのう29日、3日続落となったものの、下げ渋る動きもみられた。手がかり材料に乏しいこともあり、方向感に欠ける展開が見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の前半(29日は147円29-31銭)、ユーロ・円が1ユーロ=161円台の半ば(同161円69-73銭)と小動き。円がドルに対し強含む場面では、輸出関連銘柄には重しとなりそう。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、日本製鉄<5401.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比5円高の3万3275円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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