<相場の読み筋>12月1日

2023/12/1 7:45

 11月30日の米国株式は、NYダウが前日比520.47ドル高の3万5950.89ドルと3日続伸、ナスダック総合指数が同32.272ポイント安の1万4226.218ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が19億2585万株、ナスダック市場が53億3681万株だった。米10月PCE(個人消費支出)デフレーターが前年比3.0%上昇し、市場予想平均の同3.1%上昇よりも鈍化したことで、インフレへの警戒感が後退した。一方、米10年物国債の利回りが4.3%台と前日(4.25%)から上昇(価格は下落)したことを受け、相対的な割高感が意識されたハイテク株比率の高いナスダック市場では、エヌビディアやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、アルファベット(グーグルの持ち株会社)などが下落した。

 12月1日の東京株式は、堅調な展開か。日経平均株価は、きのう11月30日に上昇した動きが継続するとみられ、しっかりした値動きが期待される。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の前半(11月30日は147円05-07銭)と円安方向に傾く一方、ユーロ・円が1ユーロ=161円台の前半(同161円04-08銭)と小動き。対ドルで弱含んでいることから、輸出関連銘柄に見直しの動きがみられそう。ただ、週末要因に加え、現地1日には、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演が予定されていることから、手控えムードが広がることも想定される。11月30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などが、同30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所清算値比40円高の3万3540円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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