(再送)日経平均は215円安と続落、円の高止まりが意識され戻りは限られる=4日前場

 4日前場の日経平均株価は、前週末比215円46銭安の3万3216円05銭と続落して取引を終えた。前週末の軟地合いや、外国為替市場で1ドル=146円台の前半(前週末1日は148円28-30銭)まで、円高が進んだことが重しとなり、朝方から売りが先行。午前9時19分には、同408円47銭安の3万3023円04銭を付けた。その後、押し目を拾う動きから下げ幅を縮小する動きがみられたが、円が高止まりしていることも意識されたもようで、戻りは限られた。東証プライム市場の出来高は6億8623万株、売買代金は1兆8152億円。騰落銘柄数は値上がりが722銘柄、値下がりが881銘柄、変わらず55銘柄だった。

 市場では、「株価指数先物に断続的な売りが出たことで弱気に傾いたようだが、今週はSQ(特別清算指数)値を算出する週のため、7日まで値動きが荒くなる場面がありそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち30業種が下落、3業種が上昇している。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も安い。武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株も軟調。AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も弱い。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株は上昇している。

 個別では、LTS<6560.T>、日東紡<3110.T>、ドリームI<4310.T>、サイバー<4751.T>、ネットプロテ<7383.T>などが下落。半面、セレス<3696.T>、Vコマース<2491.T>、Wスコープ<6619.T>、円谷FH<2767.T>、ラクーンHD<3031.T>などが上昇している。

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ