香港前場:ハンセン1.5%安で反落、上海総合は0.3%下落

サーチナ

中国株

2023/12/7 13:53

 7日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比241.07ポイント(1.46%)安の16222.19ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が96.06ポイント(1.70%)安の5567.86ポイントとそろって反落した。売買代金は446億5480万香港ドルとなっている(6日前場は482億2630万香港ドル)。

 中国経済の先行き不安が重しとなる流れ。格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは6日、中国の信用格付け見通し引き下げに続き、石油関連など中国主要企業18社や銀行8行の格付け見通しも「安定的(ステーブル)」から「弱含み(ネガティブ)」に引き下げた。あわせて、香港とマカオの信用格付け見通しも引き下げている。そのほか、地方政府傘下の投資会社(地方融資平台、LGFV)26社を格下げ方向で見直すと発表した。一方、取引時間中に公表された11月の中国貿易統計は強弱感の分かれる内容。人民元建て輸出はプラス成長を回復したものの、輸入は伸びが大幅に鈍化した。中国内需が弱いとの分析もある。(亜州リサーチ編集部)

 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が5.0%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が4.9%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.4%安と下げが目立った。

 セクター別では、石油や石炭のエネルギー関連が安い。中国石油天然気(857/HK)が3.2%、中国海洋石油(883/HK)が2.7%、中国中煤能源(1898/HK)が3.0%、エン鉱能源集団(1171/HK)が2.8%ずつ下落した。

 港湾・海運セクターも売られる。中遠海運港口(1199/HK)が3.3%安、招商局港口HD(144/HK)が2.9%安、海豊国際HD(1308/HK)が3.0%安、太平洋航運集団(2343/HK)が2.0%安で引けた。

 非鉄セクターもさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.9%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.4%安、中国宏橋集団(1378/HK)が2.2%安、江西銅業(358/HK)が2.0%安で前場取引を終えた。

 一方、本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%安の2960.34ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。素材株、インフラ関連株、医薬株、運輸株、エネルギー株なども売られた。半面、不動産株は高い。金融株、公益株も買われた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ