<相場の読み筋>12月8日

2023/12/8 7:45

 7日の米国株式は、NYダウが前日比62.95ドル高の3万6117.38ドルと4日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同193.282ポイント高の1万4339.994ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億8674万株、ナスダック市場が52億9262万株だった。NYダウは前日まで3日続落していた反動や、米10年物国債の利回りが4.1%台で落ち着いた動きをみせ、株式の相対的な割高感が後退していたこともあり、見直し買いが入った。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、6日にAI(人工知能)向け半導体の新製品を発表したアドバンスド・マイクロ・デバイシズのほか、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやアルファベット(グーグルの持ち株会社)などが買われた。

 8日の東京株式は、弱い動きが続きそう。日経平均株価は、きのう7日大幅に反落した軟地合いが継続するとみられ、売り先行スタートとなろう。手がかり材料に乏しいなか、為替市場では、ドル・円が1ドル=143円台の後半(7日は145円67-69銭)、ユーロ・円が1ユーロ=155円台の前半(同157円04-08銭)と大きく円高方向に振れている。米国時間には一時141円台の後半を付ける場面がみられたことから、輸出関連銘柄を中心に、業績への影響を警戒し売り圧力が強まりそうだ。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、村田製<6981.T>、トヨタ<7203.T>などが、7日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の3月限円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比500円安の3万2360円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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