日経平均は402円程度安、円高で売り先行後、安値近辺で推移=8日前場

 8日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比402円程度安い3万2455円前後で推移する。きのう7日に大幅な下落となった弱い動きが継続。外国為替市場で円がドルやユーロに対し強い動きとなっていることもあり、輸出関連銘柄を中心に売りが先行した。午前9時57分には、同418円39銭安の3万2439円92銭を付けるなど、安値近辺で推移する。手がかり材料に乏しいなか、模様眺めが広がっているようだ。現地7日の米国市場では、NYダウが4日ぶりに反発し、ナスダック総合指数も反発した。シカゴ日経平均先物の3月限円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比500円安の3万2360円だった。日経平均先物・オプション12月限SQ(特別清算指数)の市場推定値は3万2639円57銭。

 業種別では、33業種のうち26業種が下落、7業種が上昇している。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安い。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も軟調。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株も弱い。一方、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株は上昇している。

 個別では、ビューティガレージ<3180.T>、グッドコムA<3475.T>、愛三工<7283.T>、アーレスティ<5852.T>、トピー工業<7231.T>などが下落。半面、ベネ・ワン<2412.T>、ローム<6963.T>、ニチレイ<2871.T>、オープンドア<3926.T>、ヨータイ<5357.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時時点で、1ドル=143円10銭前後(7日は145円67-69銭)、1ユーロ=154円40銭台(同157円04-08銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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