<米国株情報>AMDは急反発、AI半導体の新製品で反転攻勢の期待高まる

株式

2023/12/8 10:27

 半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>が7日、前日比9.89%高の128.37ドルと急反発。6月以来の高値を付けた。6日に公表した最新のAI(人工知能)半導体がAI分野で独走している同業大手エヌビディア<NVDA>の牙城を崩すとの期待が高まったとの見方がある。

 AMDが6日のAI半導体の新製品発表会で公開した、AIサーバー向け大型グラフィック・プロセッサ(GPU)「インスティンクトMI300X」は、AIによる推論のワークロード(作業負荷)でエヌビディアのAI半導体を使ったサーバープラットホームよりも高いパフォーマンスを発揮できるほか、エヌビディアのGPUに対抗するROCmソフトウエア開発プラットホームも提供できる。

 AMDのリサ・スーCEO(最高経営責任者)は発表会において、マイクロソフト<MSFT>や、「フェイスブック」運営会社メタ・プラットフォームズ<META>、業務用ソフト大手オラクル<ORCL>がすでに採用を決めたと明らかにし、市場ではAMDはエヌビディアのAI半導体市場のシェアの一部を奪うことが可能との見方が強まった。

 AI半導体の顧客であるクラウドサービスなどのハイテク業界では、現状のエヌビディア一強がAI半導体の調達コストを押し上げているとの指摘もあり、代替手段としてもAMDに強い期待が寄せられているようだ。

 経済情報専門サイトのマーケットウオッチによると、金融大手シティグループ<C>はAMDがAI半導体市場全体の約10%を握ると予想。なお、スーCEOは6日のイベントで、AI市場規模が27年に4000億ドル超に達すると予測している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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