香港前場:ハンセン0.2%高で反発、上海総合は0.4%上昇

サーチナ

中国株

2023/12/8 13:58

 8日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比33.71ポイント(0.21%)高の16379.60ポイントと反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は1.96ポイント(0.03%)安の5613.84ポイントと小幅に続落した。売買代金は446億5480万香港ドルとなっている(7日前場は446億5480万香港ドル)。

 自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。ハンセン指数は年初来の安値圏に低迷していただけに、値ごろ感が着目されている。また、米賃金インフレの鈍化期待が強まる中、米利上げサイクルの終了期待が高まっていることもプラスだ。米連邦準備理事会(FRB)は2024年前半にも利下げするとの観測も流れている。ただ、上値は重い。中国経済の先行き不透明感がくすぶっているほか、米中の指標発表も気がかり材料となった。米国では11月の雇用統計が今夜(日本時間午後10時30分)、中国では同月の物価統計があす9日に予定されている。ハンセン指数なども安く推移する場面がみられた。(亜州リサーチ編集部)

 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.7%高、生命保険業務を手がけるAIAグループ(1299/HK)が2.9%高、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が2.4%高と上げが目立った。

 セクター別では、香港の不動産関連が高い。九龍倉置業地産投資(1997/HK)が2.0%、恒基兆業地産(12/HK)が1.4%、新世界発展(17/HK)と領展房地産投資信託基金(823/HK)がそろって1.1%ずつ上昇した。

 海上輸送やコンテナ生産・リースの海運セクターもしっかり。太平洋航運集団(2343/HK)が2.1%高、東方海外(316/HK)が1.4%高、勝獅貨櫃(716/HK)が5.3%高、中遠海運発展(2866/HK)が1.3%高で引けた。

 半面、中国の不動産セクターは安い。融創中国HD(1918/HK)が5.4%、中国海外発展(688/HK)が4.0%、華潤置地(1109/HK)が3.7%、遠洋集団HD(3377/HK)が2.1%ずつ下落した。

 自動車セクターもさえない。蔚来集団(9866/HK)が4.3%安、小鵬汽車(9868/HK)が4.1%安、長城汽車(2333/HK)が3.1%安、吉利汽車HD(175/HK)が2.0%安と値を下げた。

 一方、本土マーケットは5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.43%高の2978.98ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。エネルギー株、公益株、医薬株、銀行・保険株なども買われた。半面、自動車株は安い。素材株、不動産株も売られた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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