日経平均は550円安と大幅続落、12月SQ値は幻に=8日後場

 8日後場の日経平均株価は、前日比550円45銭安の3万2307円86銭と大幅に続落して取引を終了した。外国為替市場で円がドルやユーロに対して円高に振れたことから、輸出関連銘柄を中心に売り圧力が強まった。手控えムードも広がるなか軟調な展開が続き、午後2時26分には、同652円93銭安の3万2205円38銭まで下げ幅を拡大する場面もみられた。その後は、やや下げ渋る場面もみられたが、現地8日の米11月雇用統計の発表を控え、積極的な動きは限られた。東証プライム市場の出来高は20億4933万株、売買代金は4兆8397億円。騰落銘柄数は値上がりが230銘柄、値下がりは1408銘柄とプライムの84%を占め、変わらず22銘柄だった。

 日経平均先物・オプション12月限SQ(特別清算指数)値は3万2639円57銭で、SQ値にタッチしない幻のSQとなった。市場では「今回のSQ値が当面の高値として意識されそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち30業種が下落、3業種が上昇した。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が下落。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も安い。三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も軟調。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も弱い。一方、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、パルプ紙株、銀行株は上昇した。

 個別では、ビューテイガレージ<3180.T>、三井ES<7003.T>、ウェルビー<6556.T>、洋エンジ<6330.T>、ミツバ<7280.T>などが下落。半面、ベネ・ワン<2412.T>、パソナ<2168.T>、楽天地<8842.T>(監理)、リログループ<8876.T>、オープンドア<3926.T>などが上昇している。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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