日経平均は533円程度高、前週末の反動や為替の落ち着いた動きなど=11日前場

 11日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前週末比533円程度高い3万2841円前後で推移する。前週末8日に大幅続落した反動や、外国為替市場で円がドルやユーロに対して落ち着いた動きにあり、輸出関連銘柄を中心に買い戻す動きが先行した。午前9時20分には同625円94銭高の3万2933円08銭を付けた。日経平均先物・オプション12月限SQ(特別清算指数)値3万2639円57銭を大きく上回り、「SQ値が当面の上値抵抗ライン」(中堅証券)との見方を払しょくした。現地8日の米国市場では、NYダウ・ナスダック総合指数が続伸し、シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末8日の大阪取引所清算値比320円高の3万2520円だった。

 業種別では、33業種のうち31業種が上昇、空運とその他金融の2業種が下落している。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株が上昇。武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も高い。住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株も堅調。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株もしっかり。一方、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、ジャックス<8584.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株は下落している。

 個別では、フリービット<3843.T>、鳥貴族HD<3193.T>、アルトナー<2163.T>、楽天地<8842.T>(監理)、ベステラ<1433.T>などが上昇。半面、エイチーム<3662.T>、ネクソン<3659.T>、日本ハウスH<1873.T>、リテールP<8167.T>、JDI<6740.T>などが下落している。

 東京外国為替市場は午前10時2分時点で、1ドル=145円台の半ば(前週末8日は144円01-10銭)、1ユーロ=156円台の半ば(同155円31-35銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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