日経平均は483円高と3日ぶり大幅反発、買い一巡後はこう着感が強まりもみ合い商状=11日後場

 11日後場の日経平均株価は、前週末比483円94銭高の3万2791円80銭と3日ぶりに大幅に反発して取引を終了した。前週末8日に大幅続落した反動や、ドル・ユーロに対する円高が落ち着いたことから、輸出関連銘柄を中心に買い戻す動きが先行。午前9時20分には同625円22銭高の3万2933円08銭を付けた。買い一巡後は、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となった。後場に入り、手がかり材料に乏しいことから、こう着感が強まりもみ合い商状が続いた。東証プライム市場の出来高は15億5571万株、売買代金は3兆4572億円。騰落銘柄数は値上がりが1416銘柄とプライムの85%を占め、値下がりは212銘柄、変わらず32銘柄だった。

 市場では「現地12日から13日にかけてFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されるが、それまでは動きにくい状況が続きそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち32業種が上昇、その他金融の1業種が下落した。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が上昇。ニッスイ<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株も高い。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も堅調。SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株もしっかり。一方、ジャックス<8584.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株は下落した。

 個別では、アウトソシン<2427.T>(監理)、フリービット<3843.T>、鳥貴族HD<3193.T>、アルトナー<2163.T>、楽天地<8842.T>(監理)などが上昇。半面、霞ヶ関キャピタル<3498.T>、エイチーム<3662.T>、JDI<6740.T>、ネクソン<3659.T>、サイゼリヤ<7581.T>などが下落している。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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