日経平均は186円程度安、円高で輸出関連銘柄を中心に軟調=14日前場

 14日午前10時1分すぎの日経平均株価は、前日比186円程度安い3万2739円前後で推移する。朝方は、現地13日の米国市場で、NYダウとナスダック総合指数が5日続伸。NYダウは22年1月4日に付けた終値ベースでの史上最高値(3万6799.65ドル)を超えたことを好感し、買いが先行した。ただ、買い一巡後は、外国為替市場で円がドルやユーロに対して強含んでいることが警戒され、下げ転換。午前9時39分には、同217円14銭安の3万2709円21銭を付けている。その後も、輸出関連銘柄を中心に軟調に推移する。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、13日の大阪取引所清算値比10円高の3万2840円だった。

 業種別では、33業種のうち28業種が下落、5業種が上昇する。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が下落。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も安い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も軟調。アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も弱い。一方、エムスリー<2413.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、SUMCO<3436.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株が上昇している。

 個別では、富士通ゼネラル<6755.T>、ヤーマン<6630.T>、CRE<3458.T>、三菱自<7211.T>、ラクーンHD<3031.T>などが下落。半面、宮越HD<6620.T>、オープンドア<3926.T>、SANKYO<6417.T>、大日精化<4116.T>、正栄食<8079.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時2分時点で、1ドル=142円台の後半(13日は145円81-82銭)、1ユーロ=154円台の後半(同157円26-30銭)と、朝方の水準からは円高方向に振れている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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