日経平均は240円安と4日ぶり反落、値下がり数はプライムの7割超え=14日後場

 14日後場の日経平均株価は、前日比240円10銭安の3万2686円25銭と4日ぶりに反落、TOPIX(東証株価指数)が同33.57ポイント安の2321.35ポイントと反落して取引を終了した。現地13日の米国株高を受け、朝方は買いが先行したものの、手がかり材料に乏しいなか、戻り待ちの売りに押された。また、日米金利差の縮小から、外国為替市場で円がドルやユーロに対して強含みで推移。一時1ドル=141円前後まで円高が進み、日経平均株価は午後零時45分には、同411円31銭安の3万2515円04銭まで下げ幅を広げた。売り一巡後は、取引終了にかけて、下げ渋った。東証プライム市場の出来高は18億9652万株、売買代金は4兆4634億円。騰落銘柄数は値上がりが404銘柄、値下がりは1221銘柄とプライムの7割を超え、変わらず36銘柄だった。

 市場では「心理的なフシ目の3万3000円で押し戻される格好にあり、今後は上値として意識されそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち30業種が下落、3業種が上昇した。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が下落。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安い。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も軟調。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、三井金属<5706.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株も弱い。一方、エムスリー<2413.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株が上昇した。

 個別では、富士通ゼネラル<6755.T>、ヤーマン<6630.T>、洋エンジ<6330.T>、CRE<3458.T>、ラクーンHD<3031.T>などが下落。半面、宮越HD<6620.T>、高島<8007.T>、ネオジャパン<3921.T>、GMOGHD<3788.T>、正栄食<8079.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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