日経平均は460円高の高値引け、決定会合を受けた円安で輸出関連銘柄を中心に見直し=19日後場

 19日後場の日経平均株価は、前日比460円41銭高の3万3219円39銭と大幅に反発し、高値で取引を終えた。TOPIX(東証株価指数)も、同16.95ポイント高の2333.81ポイントと反発して取引を終了。前場は、日銀の金融政策決定会合の結果発表を控え、模様眺めムードが強いなか、前日終値を挟んだもみ合いで推移した。前場終了後、日銀の金融政策決定会合で、現状を維持することが決定。今回の決定会合でのマイナス金利解除を読んでいた向きの反対売買で、為替相場が1ドル=143円台の半ばと午前中の水準から円安方向に振れ、輸出関連銘柄を中心に見直しの動きがみられた。東証プライム市場の出来高は14億9036万株、売買代金は3兆6364億円。騰落銘柄数は値上がりが1211銘柄、値下がりは401銘柄、変わらず49銘柄だった。

 市場では「今回の決定会合は従来の方針を維持されたが、来年1月22-23日に決定会合が予定されており、マイナス金利解除への思惑は続きそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち27業種が上昇、6業種が下落した。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が上昇。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も高い。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も堅調。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株もしっかり。一方、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落した。

 個別では、霞ヶ関キャピタル<3498.T>、巴工業<6309.T>、プラスアルファ<4071.T>、TBASE<3415.T>、ブレインP<3655.T>などが上昇。半面、山陽特鋼<5481.T>、宮越HD<6620.T>、ミガロHD<5535.T>、エラン<6099.T>、NSSOL<2327.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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