<新興国eye>テスラ、中国・上海に大規模蓄電池工場の用地を取得―24年1-3月期着工へ

新興国

2023/12/26 8:46

 EV(電気自動車)大手テスラ<TSLA>は先週末(22日)、電力・ガス供給の公益事業会社向け大規模蓄電池「メガパック」を増産するため、中国・上海で新工場の建設用地の取得に関する調印式を行った。国営新華社通信などが同日、伝えた。

 新工場は上海東部の自由貿易試験区(FTZ)の臨港新区に建設される。敷地面積は19.7ヘクタールで、テスラは土地利用料として2億2243万人民元(3113万ドル)を支払った。

 同社は今年4月、X(旧ツイッター)で、すでに上海に大規模蓄電池の新工場を建設する計画を明らかにしていた。テスラの中国工場は19年1月に着工した中国・上海工場「ギガファクトリー3」に次いで、2番目となる。今度の新工場もギガファクトリー3の近くに建設される。

 新工場ではEV用バッテリーではなく、電力会社やその他の企業が電力を貯蔵するための大規模蓄電池を製造するもので、24年1-3月期に着工、10-12月期に完成、操業を開始する。

 新工場は既存のカリフォルニア州ラスロップのメガパック工場を補完するもので、年間最大1万個のメガパックの生産が可能になるとしている。メガパックは太陽光や風力などの再生可能エネルギーで発電した電気を蓄電、電力需要のピーク時など必要に応じ、送電線網に電力を供給することを可能にする。1万個のメガパックは約40ギガワット時(4000万キロワット時)相当。1個のメガパックは平均で3600世帯の電気需要を賄える。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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