日経平均は141円安、模様眺めムードが広がるなか下げ渋る場面も=28日後場

 28日後場の日経平均株価は、前日比141円62銭安の3万3539円62銭、TOPIX(東証株価指数)が同3.38ポイント安の2362.02ポイントと、そろって5日ぶりに反落して取引を終えた。日経平均株価の12月権利配当落ち分は、市場推定で52円程度。朝方から売りが優勢で、午前9時26分には同270円00銭安の3万3411円24銭ときょうの安値を付けた。売り一巡後は、市場参加者が少ないなか、連日で模様眺めムードが広がった。ただ、午後2時20分には110円程度安まで下げ渋る動きをみせるなど、底堅い面もみられた。東証プライム市場の出来高は10億9423万株、売買代金は2兆6966億円。騰落銘柄数は値上がりが1009銘柄、値下がりは592銘柄、変わらず38銘柄だった。

 市場では「きょうは調整となったが、下げ渋る動きとなったことやプライム市場の騰落銘柄数で値上がりが多いなど、相場の地合いは悪くないようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち22業種が下落、11業種が上昇した。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も安い。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も軟調。AGC<5201.T>、カーボン<5302.T>などのガラス土石株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も弱かった。一方、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が上昇した。

 個別では、トレンド<4704.T>、NJS<2325.T>、バリューHR<6078.T>、ランドC<3924.T>、gumi<3903.T>などが下落。半面、瑞光<6279.T>、ケアネット<2150.T>、インターアク<7725.T>、大幸薬品<4574.T>、JTEC<3446.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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