日経平均は530円程度安、地震や航空機事故が投資家心理に重し=1月4日前場

 1月4日午前10時2分すぎの日経平均株価は、12月29日終値比530円程度安い3万2934円前後で推移する。現地3日の欧米株式が下落した動きを受け、朝方から売りが優勢。午前9時19分には、同770円99銭安の3万2693円18銭を付けている。取引時間中に3万2000円台となるのは、12月19日以来、約2週間ぶり。その後は、下げ渋る動きとなっているようだ。年末年始の休場期間中に、石川県能登半島を震源とする地震や、JAL<9201.T>の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突する事故が発生したことも投資家心理の重しとなっているもよう。現地3日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、12月29日の大阪取引所清算値比385円安の3万3065円だった。

 業種別では、33業種のうち17業種が下落、16業種が上昇している。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株が下落。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、TOPPAN<7911.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も安い。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も軟調。ZOZO<3092.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株や、北越コーポ<3865.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株も弱い。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇している。

 個別では、マルマエ<6264.T>、大阪ソーダ<4046.T>、レーザーテク<6920.T>、アダストリア<2685.T>、アドバンテスト<6857.T>などが下落。半面、不動テトラ<1813.T>、福田組<1899.T>、ナガワ<9663.T>、日道路<1884.T>、オカダアイヨ<6294.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時2分時点で、1ドル=143円台の前半(12月29日は141円39-41銭)、1ユーロ=156円台の半ば(同156円45-49銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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