来週の東京外国為替市場見通し=米12月雇用統計、米12月CPIに注目

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2024/1/5 17:15

予想レンジ:1ドル=143円60銭-147円00銭

 1-5日のドル・円は上昇した。日銀による早期金融引き締めへの思惑が後退し、円売りが優勢となった。FRB(米連邦準備制度理事会)が3日公表した23年12月12日-13日のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨では、金利を想定より長く高い水準で維持する可能性が指摘され、ドル・円の支えとなった。同日発表の米12月ISM(供給管理協会)製造業景況指数が強い結果になったこともドル買い・円売りを後押しした。4日発表の米12月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計は強い内容となり、ドル買い・円売りは継続した。

 目先は5日発表の米12月雇用統計となる。前回11月は強い結果となったほか、直近発表の雇用統計を占う上で重要な参考となる米12月ADP雇用統計は強い内容だった。仮に順調な雇用情勢が確認される内容となれば、FRBの金利高止まりの長期化が意識され、ドルには追い風となる。また、8日の週に発表される米12月CPI(消費者物価指数)は、FRBの金融政策に大きな影響を与えることから注目が高まる。そのほかの米経済指標では、11月貿易収支、12月PPI(生産者物価指数)などが予定さている。

 ドル・円は、25日移動平均線が控える143円60銭近辺が下値の目安。上値メドは26週線の控える146円10銭近辺が一旦のメドとなるが、突破した場合は13週線付近の147円。

提供:ウエルスアドバイザー社

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