<相場の読み筋>1月12日

2024/1/12 7:45

 11日の米国株式は、NYダウが前日比15.29ドル高の3万7711.02ドルと小幅に続伸、ナスダック総合指数が同0.535ポイント高の1万4970.185ポイントと小幅ながら5日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億9173万株、ナスダック市場が48億5403万株だった。米12月CPI(消費者物価指数)は前年同月比3.4%上昇し、市場予想平均の同3.2%上昇を上回った。根強いインフレ状況から、早期の金融緩和期待が後退し、株価指数は下落する場面もみられた。ただ、景気が大きく落ち込まず「軟着陸」するとの見方から、売り一巡後は下げ渋り、小幅高に転じて取引を終えた。NYダウ採用銘柄では、セールスフォースやナイキ、トラベラーズなどが、値上がり率の上位に入っている。

 12日の東京株式は、上値の重い展開か。日経平均株価は連日でバブル崩壊後の高値を更新する強い動きが続いているが、大発会からきのう11日までに1760円強(約5.3%)の上昇となっている。先高期待は強いとみられるが、短期的な過熱感や週末要因から、手じまい売りが優勢となる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=145円台の前半(11日は145円39-41銭)、ユーロ・円が1ユーロ=159円台の前半(同159円63-67銭)と小動き。11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ソニーG<6758.T>、デンソー<6902.T>、京セラ<6971.T>などが、11日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所清算値比45円安の3万5205円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ