<米国株情報>シティグループ、前期は赤字転落も24年12月期の営業収入予想は市場予想上回る

株式

2024/1/15 10:07

 金融大手シティグループ<C>は12日に23年12月期第4四半期(10-12月)決算を発表。売上高に相当する営業収入は前年同期比3%減の174億4000万ドル、最終損益は18億3900万ドルの赤字(前年同期は25億1300万ドルの黒字)に転落したが、リストラ費用や為替損失など一時的項目を除いた調整後利益では0.84ドルとなり、同EPSは市場予想をやや上回った。

 米国の個人向け銀行業務と投資銀行業務の増加によって、収入が増加した一方で、マーケッツ部門とウェルスビジネス部門の収入は減少した。また、10日に発表した通り、23年12月時点の見込み以上のリストラ費用や為替損失が発生したことも改めて開示した。

 24年12月期業績については、営業収入を800億-810億ドルと予想し、市場予想の800億ドル弱を上回った。また、同行は2万人の追加削減に伴う退職金などのリストラ費用について、24年にさらに10億ドル増加するとしている。ただ、その一方で、長期的には最大25億ドルのコスト削減効果が見込まれるとしている。

 12日の株価は前日比1.04%高の52.62ドルと5営業日ぶりに反発した。損失の計上は織り込み済みで、調整のEPSや24年12月期の営業収入予想が市場予想を上回ったことが好感された。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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