香港前場:ハンセン0.2%安で反落、上海総合0.5%下落

サーチナ

中国株

2024/1/19 14:11

 19日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比30.40ポイント(0.20%)安の15361.39ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が32.66ポイント(0.63%)安の5139.39ポイントと反落した。売買代金は475億1870万香港ドルとなっている(18日前場は565億130万香港ドル)。

 中国経済の先行き不安が改めて意識される流れ。足元で公表された不動産や消費の関連統計は、依然として弱い内容だ。中国政府が景気支援スタンスを強めるとの期待は根強いものの、一段の具体的な政策が打ち出されない点が懸念されている。ただ、下値は限定的。指数はプラス圏で推移する場面もあった。香港市場のテコ入れ期待が高まっている。陳茂波(ポール・チャン)香港財政長官は18日、株式市場の活性化に向けて努力しており、「数カ月内には結果が出る」と述べた。また、本土A株市場に関しては、前日の取引で「国家隊」と呼ばれる政府系会社が買い支えを行ったとの観測が浮上している。(亜州リサーチ編集部)

 ハンセン指数の構成銘柄では、ガラス生産大手の信義玻璃HD(868/HK)と即席麺・飲料大手の康師傅HD(322/HK)がそろって3.8%安、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.4%安と下げが目立った。

 セクター別では、食品飲料やスポーツ用品、家電など中国の消費関連が安い。上記した康師傅のほか、統一企業中国HD(220/HK)が2.8%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.7%、特歩国際HD(1368/HK)が2.7%、安踏体育用品(2020/HK)が2.3%、創維集団(751/HK)が3.0%、海信家電集団(921/HK)が2.0%ずつ下落した。

 中国不動産セクターもさえない。旭輝(884/HK)が5.8%安、中国海外宏洋集団(81/HK)が4.4%安、融創中国HD(1918/HK)が4.2%安、世茂集団HD(813/HK)が2.2%安で引けた。

 半面、香港拠点の不動産銘柄は物色される。信和置業(83/HK)が1.9%、新鴻基地産発展(16/HK)が1.3%、恒隆地産(101/HK)が1.2%ずつ上昇した。

 一方、本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.47%安の2832.29ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。インフラ関連株。ハイテク株、金融株、公益株、素材株、自動車株、不動産株なども売られた。半面、食品酒造株は高い。メディア・娯楽株も買われた。(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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