来週の東京外国為替市場見通し=日銀金融政策決定会合に注目

国内市況

為替

2024/1/19 16:56

予想レンジ:1ドル=146円00銭-150円00銭

 16-18日のドル・円は上昇した。米国祝日明けの16日は、FRB(米連邦準備制度理事会)のウォラー理事が早期利下げ期待をけん制する発言を行い、米10年債利回りが上昇する中、ドル・円は上伸。17日は米国の12月小売売上高、12月輸入物価指数、12月鉱工業生産、1月NAHB住宅市場指数などが市場予想を上回ったことで、米10年債利回りの上昇とともにドル・円も堅調に推移した。18日はアトランタ連銀のボスティック総裁が利下げは今年の第3四半期(7-9月)と予想したことに加え、週間失業保険申請件数、継続受給者数が予想以下となり、米12月住宅着工件数は予想を上回るなど堅調な経済指標を受け、ドル買い・円売りが出た。

 一方、1月フィラデルフィア連銀製造業指数が予想を下回り、16日のNY連銀製造業景気指数に続いて製造業の弱さを示した中で、ドル・円は軟化した。その後市場が織り込んでいた今年6回程度の利下げ予想を修正せざるを得なくなる中で、ドル・円は下値を切り上げもみ合いとなった。

 22-23日の日銀金融政策決定会合は能登半島地震への配慮もあり、現状維持との見方が大半を占めるが、足元の株高、円安、賃上げなどを踏まえて声明文や展望レポートなどで市場の織り込みをけん制する可能性には注意。米経済指標では12月中古住宅販売件数、1月ミシガン大学消費者信頼感指数、12月卸売在庫、12月耐久財受注、10-12月期GDP(国内総生産)、12月新築住宅販売件数、12月の個人所得、および個人支出、12月PCE(個人消費支出)デフレーターなどに注目したい。

 ドル・円は、11月24日の高値を意識して150円ちょうどが上値メド。下値メドは146円ちょうど。

提供:ウエルスアドバイザー社

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