香港前場:ハンセン2.5%高で3日ぶり反発、上海総合は0.4%下落

サーチナ

中国株

2024/1/23 13:51

 23日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比368.72ポイント(2.46%)高の15329.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が135.41ポイント(2.71%)高の5137.36ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は707億1570万香港ドルに拡大している(22日前場は522億6860万香港ドル)。

 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数はこのところ下落基調を強め、足元では2022年10月以来、約1年3カ月ぶりに節目の15000ポイントを割り込んでいた。昨夜の米市場で、主要指標のNYダウが連日史上最高値を更新したことも材料視されている。中国当局のA株市場支援スタンスもプラス。中国の国務院(内閣に相当)は22日の常務会議で、資本市場の安定に向け、「より力強く、より有効な措置を実施する必要がある」と指摘した。報道によれば、支援策は週内にも詳細が公表され、約2兆人民元のオフショア資金が導入される可能性があるという。本土市場の下げ止まりが期待された(上海総合指数は一時プラス圏で推移)。(亜州リサーチ編集部)

 ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の上げが目立つ。龍湖集団HD(960/HK)が7.2%高、華潤置地(1109/HK)が7.1%高、華潤万象生活(1209/HK)が5.0%高で引けた。

 新興EV(電気自動車)関連も急伸。小鵬汽車(9868/HK)が7.8%高、理想汽車(2015/HK)が6.4%高、蔚来集団(9866/HK)が5.8%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が5.1%高と値を上げた。

 太陽光発電関連も高い。中国水発興業能源集団(750/HK)が8.5%、信義光能HD(968/HK)が8.4%、協キン科技HD(3800/HK)が5.9%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が3.9%ずつ上昇した。

 主力ネット株も物色される。京東集団(9618/HK)が4.5%高、騰訊HD(700/HK)が4.0%高、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が3.4%高で前場取引を終えた。ハンセン科技(テック)指数は3.6%高と他の指数をアウトパフォームしている(構成30銘柄のうち上昇29)。

 一方、本土マーケットは小幅に3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.35%安の2746.74ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。エネルギー株、銀行株、素材株、公益株なども売られた。半面、証券株は高い。不動産株、太陽光発電関連も買われた。(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ