日経平均は29円安と3日ぶり小反落、短期的な過熱感や日銀総裁会見控え様子見=23日後場

 23日後場の日経平均株価は、前日比29円38銭安の3万6517円57銭、TOPIX(東証株価指数)は同2.85ポイント安の2542.07ポイントと、ともに3日ぶりに小反落して取引を終了した。朝方は、前日の強い地合いや米国株高などから買いが先行。しっかりした値動きが続き、日経平均は前場の終了時にきょうの高値を付けた。後場も買い優勢で取引を開始し、心理的なフシ目の3万7000円まで20円弱まで迫った。ただ、株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに急速に上げ幅を縮小。短期的な過熱感が警戒されたもようで、下げ転換。午後零時57分には、同110円88銭安の3万6436円07銭を付けた。その後、上昇に転じる場面がみられたものの、午後3時30分すぎからの植田和男日銀総裁の記者会見を控え、様子見姿勢が強まったようだ。

 東証プライム市場の出来高は16億4569万株、売買代金は4兆9562億円。騰落銘柄数は値上がりが557銘柄、値下がりは1046銘柄、変わらずは55銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち25業種が下落、8業種が上昇だった。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株が下落。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安い。ウェルスナビ<7342.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株も軟調。三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株や、大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株も弱かった。一方、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が上昇した。

 個別では、エンプラス<6961.T>、オプティム<3694.T>、セック<3741.T>、T&K<4636.T>(監理)、ユーザーL<3984.T>などが下落。半面、さくら<3778.T>、ラクスル<4384.T>、ギフトHD<9279.T>、野村マイクロ<6254.T>、シンクロF<3963.T>などが上げた。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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