香港大引:ハンセン2.6%高で3日ぶり反発、不動産と自動車に買い戻し

サーチナ

中国株

2024/1/23 17:51

 23日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比392.80ポイント(2.63%)高の15353.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が138.98ポイント(2.78%)高の5140.93ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は1240億6710万香港ドルに拡大している(22日は1121億7790万香港ドル)。

 中国当局の株式市場支援スタンスがプラス。中国の国務院(内閣に相当)は22日の常務会議で、資本市場の安定に向け、「より力強く、より有効な措置を実施する必要がある」との見解を示した。関係者によれば、支援策は週内にも詳細が公表され、約2兆人民元のオフショア資金が導入される可能性があるという。本土市場の下げ止まりが期待された。昨夜の米市場で、主要指標のNYダウが連日史上最高値を更新したことも材料視されている。(亜州リサーチ編集部)

 ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の上げが目立つ。龍湖集団HD(960/HK)が9.2%高、華潤置地(1109/HK)が8.0%高、華潤万象生活(1209/HK)が5.8%高で引けた。

 新興EV(電気自動車)関連も急伸。小鵬汽車(9868/HK)が7.5%高、理想汽車(2015/HK)が6.5%高、蔚来集団(9866/HK)が6.0%高と値を上げた。

 太陽光発電関連も高い。信義光能HD(968/HK)が9.2%、協キン科技HD(3800/HK)が6.9%、中国水発興業能源集団(750/HK)が6.8%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が6.7%ずつ上昇した。

 中国金融セクターもしっかり。招商銀行(3968/HK)が6.1%高、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が4.5%高、中国平安保険(2318/HK)が5.0%高、中国人寿保険(2628/HK)が3.4%高、中国国際金融(3908/HK)が5.0%高、中信証券(6030/HK)が4.7%高と買われた。

 ネット株も物色される。ビリビリ(9626/HK)が7.4%高、京東集団(9618/HK)が4.7%高、騰訊HD(700/HK)が3.7%高で取引を終えた。ハンセン科技(テック)指数は3.7%高と他の指数をアウトパフォームしている(構成30銘柄のうち上昇29)。

 一方、本土マーケットも3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.53%高の2770.98ポイントで取引を終了した。証券株が高い。不動産株、ハイテク株、公益株、医薬株、エネルギー株、素材株、自動車株、運輸株、インフラ関連株なども買われた。半面、酒造株の一角は安い。通信株、銀行・保険株の一角も売られた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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